山梨県市川三郷町のNPO「是空」開催 群馬県の歴史研修ツアーに特別参加した永野理事の報告
2022年6月11日~12日に山梨県市川市三郷町のNPO「是空」(今村代表理事)が開催した群馬県の歴史研修ツアーに、当会の永野理事が同行させて頂きました。初日の訪問地の館林市の法輪寺に到着すると、今村代表理事が予め連絡をしていた同市の「館林城の再建をめざす会」の田中会長と荒島様が迎えて下さいました。同寺では当会会友の山田仲子様のご先祖、館林藩士岡谷三郎勝武(使節団には変名の谷村左右助で参加)のお墓の所在は不明のため、父の館林藩家老岡谷瑳磨介や母などの墓をお参り焼香しました。小栗上野介父子は首級を館林城に運ばれて、首実検の後ここに埋葬されましたが、後に権田村の人達が埋葬地から首級を奪還し、東善寺に持ち帰り埋葬しました。数年前、特別会員の東善寺村上泰賢住職が、そのルートの実地検証をした時は田中会長も協力された由、首級埋葬場所と推定される所で説明して頂き焼香しました。法輪寺の田中住職にご挨拶した後、昼食は館林名物のうどんを食べながらの交流会となりました。
翌12日朝、高崎市倉渕町烏川河畔の小栗上野介終焉の地に建つ顕彰慰霊碑を、時の権力に忖度してない碑文に感心しながら参拝し、村上住職の待つ東善寺に向かいました。お寺の本堂、庫裏に展示されている史料の見学では、その内容と数量に圧倒されながら説明を受け、その後特別なお計らいでスライドを使っての講演をお聴きしました。豪雨の後、新緑が美しい境内にある小栗上野介父子主従の墓と、参道の階段が修復された本墓をお参り焼香しました。
他には前日移動する途中、足利市の日本最古の学校と言われる「足利学校」を見学しました。また帰路、八ッ場ダム湖畔の「やんば天明泥流ミュージアム」で、浅間山大噴火で埋まっていた集落から湖底に沈む前に発掘した遺構や物品を見学しました。230年以上前の物とは思えないような出土した生活用品を見ながら、富士山の噴火が取りざたされている山梨県民には他人事とは思えず、真剣な面持ちで解説を聴きました。夕刻市川三郷町に無事帰着し、走行距離500kmのツアーが終了しました。お世話になった是空の皆様に感謝申し上げます。