国立歴史民俗博物館特集展示「幕末の外交官-幕臣柴田剛中とその資料-」の見学

日時:2024年7月18日

国立歴史民俗博物館では幕府の徒目付・勘定・外国奉行・兵庫奉行を歴任し、文久・慶応期、2度にわたり欧州に派遣され、幕末外交に従事した柴田剛中の残した資料が、最近、歴博に寄託され、2024年4月23日から7月28日まで展示されました。

代表理事、理事、会員の12名で訪問し、展示資料について樋口教授にご案内いただきました。

洋行が決まった柴田に対し送られた、前年に渡米経験を持つ村垣範正、小栗忠順からの書簡が展示されており、解説していただきました。

<文久元年11月27日付け 村垣淡路守書簡>

『国家の為によく勤められることを祈り、西洋の夜具は毛織物で、特に船の中はブランケットにかぎるから、箱館で作らせた陶器と共に餞別に進呈する』といった内容が書かれている。

<文久元年12月2日付け 小栗忠順書簡>

柴田に様々な助言を行い、餞別として鶏卵を送ったことも記述されている。所管の中で、鶏卵は長期保存のため石灰の中に入れるよう指示しており、ピータンにした可能性も推測される。

見学終了後、京成佐倉駅前の居酒屋で懇親会が開催されました。