万延元年遣米使節団ワシントン到着記念石碑銘板建立、除幕式開催

2016年5月13日、記念石碑、銘板がワシントン海軍工廠ウイラード公園内に建立、その除幕式が行われました。この式典には当子孫の会会員他内外から約100名の関係者が集い執り行われました。

日米修好通商条約批准書交換のため1860年に徳川幕府が米国ワシントンに派遣した万延元年遣米使節団は太平洋、パナマ運河経由でワシントン海軍工廠の埠頭に1860年5月14日に到着しました。日米外交の本格的な幕開けになる歴史的事実を永く後世に伝えるべく当会はその記念石碑、銘板建立を日米親善行事の一環として計画し、米国関係政府機関と折衝を行ってまいりました。此の度ワシントンの海軍工廠内にあるウイラード公園内に記念石碑、銘板設置の許可が米国海軍によって承認されました。

2016年5月13日、記念石碑、銘板がワシントン海軍工廠ウイラード公園内に建立、その除幕式が行われました。この式典には当子孫の会会員他内外から約100名の関係者が集い執り行われ、記念碑、銘板は、一般社団法人万延元年遣米使節子孫の会から米国海軍へ寄贈されました。

その石碑銘板建立、除幕式典での写真集および、記念碑建立貢献者リストは以下からご覧ください。

除幕式写真集

写真集のいずれか1枚の写真をクリックすると拡大写真が見られ、同写真の左右に表示されている< >マークをクリックするページ送りが可能です。

万延元年遣米使節団記念石碑 銘板建立 貢献者名銘版について

この記念碑建立に当たりまして多くの方々からご支援をいただきました。
ここに改めて御礼を申し上げます。
その中で以下の事情で記念碑に貢献者氏名の刻銘が出来なかった方々のお名前を加え、貢献者名を掲載させていただきました。記念碑完成後にご寄付いただいた為、そのご寄付者名の銘板に刻銘が出来なかった方々、ワシントンDC内の公園などの公共地においては記念碑に組織名の刻銘が出来ないと言う公園内設立物使用制約によりその団体名の刻銘が禁止された団体の方々、当会寄付応募の要綱で一定額以上のご寄付が必要であるとの規約により貢献者名が銘板に記されない方々が居られましたが、下記に全ての貢献者の氏名を記載させていただきました。

記念碑建立貢献者(五十音順 敬称略)

石川たか子、板倉正毅、伊藤晴基、伊藤寛治、伊藤久子、伊藤とも、入江紀之、岩本美和子、大倉信明、大針洋男、小栗三沙、尾上満昭、小花和平一郎、日下部格、久能祐子、小出力、小林賢吾、小堀政雄、小島昌子、佐伯康子、貞松和余、佐藤任宏、佐藤登武、佐野誠治、佐野祐一、佐野行俊、佐野良彦、重村剛、島テリー、鈴木誠二郎、田邊康雄、塚原恭一、塚原敬一、塚原辰二、塚原麗子、辻丹美、徳川恒孝、長野和郎、永野務、西村中子、野藤等、濱本敏広、日高夏子、日高進、日高春子、日高廣、日野賀生、平石慶子、福沢雄吉、藤本増夫、本間英一、前田和子、正井良治、三浦勉、宮原万里子、村上泰賢、村垣孝、村垣哲男、村垣正澄、村垣康夫、村垣良夫、安池尋幸、柳原三佳、山田松子、吉沢弥生、吉田弘子、吉田ルミ子、吉村尚子
咸臨丸子孫の会、佐野鼎研究会有志、東善寺、日本商工会ワシントン、柳営会

並びに、徳川幕臣子孫の会であります柳営会会長より記念碑建立への祝辞と万延元年遣米使節の功績とその歴史的意義を後世に伝えるこの記念碑の意義を付言された書状をいただきました。ここに御礼申し上げます。

― 柳営会会長からの書状 ―

拝啓
此の度はワシントン海軍工廠に記念碑が建立されました事、誠におめでたく心からお祝い申し上げます。

今を遡る事150余年前の万延元年(1860)、徳川幕府第十四代将軍徳川家茂公の国書を携えて、日米修好通商条約の批准書交換のため、使節団の一行77名は海を渡り陸路を越えてワシントンに至り、ホワイトハウスに於いて当時のブキャナン大統領に国書を渡すという大役を無事に果たされました。現代に繋がる日米両国民の友好関係はここから始まりました。

使節団一行のサムライとしての節度ある行動や高い教養は訪問先の人々から大いに賞賛されたという事であります。これらのことは私共、徳川幕臣子孫の会である柳営会と致しましても大変に誇らしく存ずる次第で有ります。

また、一行は異国の先進的な事物に対し強い興味と研究心を持って接し、その高い技術を見聞した経験を我が国へ持ち帰りました。その結果として後に横須賀ドックが建造されたことなどは、次の明治新政府に引き継がれて我が国の近代化にも大いに貢献しています。

すでに東京都港区の芝公園には批准書交換100周年を記念して昭和35年(1960)に記念碑が建立されておりますので、此の度ワシントンにも記念碑が建立された事により、両国国民の友好関係はより一層強固に結ばれる事でありましょう。

敬具
柳営会会長 佐藤 任宏(たかひろ)

ニュース報道

2016年5月、NHKニュースで報道されました。