堀早百合理事の小栗まつり参加報告

2024年5月21日(日)、小栗上野介(以下小栗公)の菩提寺である東善寺(群馬県高崎市倉渕町権田)にて行われた小栗まつりに参加した堀早百合理事の報告

私は2021年から今回で4回目の参加で堀家の恒例行事となっていますが、今年は子孫の会からは昨年に続いてご参加の佐藤住職ご夫妻、柳原理事ご夫妻とお母さまに加え、遣米使節研究家のナタリア・ドーンさんも参加され、賑やかな顔ぶれ となり嬉しく思いました。今年は東善寺で行われる前夜祭にも初めて参加し、小栗かるたの作画をされた木村直巳先生(小栗 公を主人公に描いた漫画「天涯の武士」作者)や、地元の方々とも交流させていただきました。中でも小栗公が地元住民の要望に応え測量した小高用水は今も集落で田を潤しており、地元の方々が交代で「水番札」を回し「小栗様のおかげでお米が食べられる」と感謝しているという話を聞き、時代を超えて大切に受け継がれていることに感銘を受けました。 当日は朝から近くの小学校で式典と、以前当会でもご講演いただいた早稲田大学名誉教授の浅川基男先生によるご講演「小栗上野介忠順の想いと横須賀製鉄所(副題)日本のものづくりはもう勝てないのか!?」を拝聴しました。日本のものづくりにおける横須賀製鉄所などの意義に加え、いまの日本の国力低下を背景に「自ら考える教育」への転換の必要性を浅川先生は強調され、おっしゃる通りと共感しました。

午後から東善寺で墓前祭の後、本堂にて観世流能楽師清水義也さんとご子息義久さん による新作能「小栗」の一部をご披露いただきました。清水さんとは幕臣子孫の会「柳営会」でご一緒しており、今年はじめに清 水さんご一家が草津温泉に向かう道中、偶然東善寺の前を通った際に立ち寄って小栗公の事績に感銘を受けたことがきっかけ で、新作能として制作されたとのことです。本堂のヴェルニー肖像画の前で能面を付けて舞うお姿と謡が神聖で、観客は皆魅了さ れました。現在制作途上にあるとのことで、完成された暁には当会の皆様と是非鑑賞できればと思っております。

その後は「トミーポ ルカ」や、村上住職が語られる「維新無情」はじめマンドリン演奏を楽しませていただき、演奏終了後散会となりました。