2019年度万延元年遣米使節子孫の会開催　秋の講演会・懇親会　

令和元年10月19日（土）場所：伊藤国際学術研究センター 3 階中教室　

講演会︓14 時〜15 時 45 分　懇親会：16 時 15 分～18 時 30 分

１）講演会演題︓「⼀冊の古書から始まった開成をつくった男佐野⿍の⼈⽣を辿る旅」講師︓柳原三佳⽒（万延元年遣⽶使節⼦孫の会会員）ジャーナリスト、ノンフィクション作家

柳原三佳⽒は、万延元年遣⽶使節団の勘定⽀配役組頭益頭尚俊の従者として世界⼀周して帰国した佐賀藩⼠・⻄洋砲学家である佐野⿍の傍系⼦孫です。柳原⽒は、古本屋で佐野⿍の「訪⽶⽇記」を⼊⼿したことから⿍の⽣涯に興味を持って調査に取り組み、⽇記や史料をもとに、新たな事実も発掘。ノンフィクション作家である彼⼥は万延元年遣⽶使節団や⽂久元年遣欧使節団で貴重な海外渡航経験を積んだ⻄洋砲術専⾨家が、後に何故教育の道に進み開成学園のもととなった共⽴学校を開設したのかを⾜跡を辿りながら、⿍の⽣地の静岡県富⼠市、学びの地である⻑崎、砲術師範として活躍した⾦沢、七尾、天狗党の制圧に出向いた敦賀、幕府の使節団の⼀員として訪れた⽶国、シンガポール、スリランカ、欧州そして、明治に⼊って⿍が共⽴学校を創設した東京他国内外各地を探究しました。そして、歴史研究家の地道な調査成果についても取材し、⿍の⽣涯を歴史⼩説として取り纏め「開成をつくった男、佐野⿍」が 2018 年 12 ⽉ 11 ⽇に講談社から発⾏されました。