一般社団法人 万延元年遣米使節子孫の会」代表理事の挨拶

この度、塚原辰二・第二代会長の退任にあたり、長野和郎、宮原万里子が代表理事に就任することとなりました。2021年10月より、代表理事二名での新体制をスタートさせ、互いに補い合い、連携し、活動を安定的に継続させていくことを目指してまいります。

この2年間、世界的にコロナ禍に見舞われ、集会が制限される時期が長く続きました。このような状況下ではございますが、会員相互のコミュニケーションをとる機会を増やし、親睦を計り、遣米使節の史実とその意義を正しく伝えるためにホームページをより充実させてまいります。

また、直接的な交流に加え、リモートの活用によって海外の方々とも交流を深め、研究者や関連する方々と情報交換させていただき、活動をさらに継続、活発化させてまいる所存です。

今後とも皆様のご指導ご協力を、何卒よろしくお願い申し上げます。

                                   代表理事 長野和郎
                                   代表理事 宮原万里子

「一般社団法人 万延元年遣米使節子孫の会」会長の挨拶

初代及び第二代会長の挨拶

1860年、江戸幕府は日米修好通商条約の批准書交換のため「万延元年遣米使節団」を米国に派遣いたしました。1960年には日米双方でその100周年記念が盛大に行われ、2010年にはその150周年祭が横須賀、サンフランシスコ、米国ワシントンDC、ニューヨークの各地で、日本米国大使館及び日米関係者主催の盛大な催しが行われました。

万延元年遣米使節団一行は米国軍艦ポーハタン号に乗船し、ハワイ経由サンフランシスコに到着しました。幕府はその随伴艦として咸臨丸をサンフランシスコまで随伴させました。咸臨丸は横浜~サンフランシスコを往復しましたが、復路は日本人の手で初の太平洋横断の快挙を成し遂げております。

2010年の150周年横須賀でのイベントは「咸臨丸子孫の会」の主催で行われ、そこに呼ばれました遣米使節団の子孫を中心として「子孫の会」を設立したらどうかとのご提案を頂き、2011年に米国在住の村垣孝(副使 村垣淡路守範正子孫)に会長を就任頂き当会が発足しました。会の活動方針としましては、日米の外交の礎を築き、日本の近代化に貢献した万延元年遣米使節の史実とその意義を正しく伝え、だれもが理解する正しい歴史認識の促進、会員の親睦、日米親善などを目的とし、その目的に資するため必要な活動を会員皆様と共に進めて参りました。

当会は2016年1月より法人格の取得を致しまして「一般社団法人 万延元年遣米使節子孫の会」として、遣米使節員の子孫に限らずその歴史に関心を持ち、会の活動にご賛同くださる方々に幅広く参加頂く開かれた組織的な会として運営する事になりました。

2016年5月13日、万延元年遣米使節団の使命と成果の顕彰、及びその遣米使節団が米国首都ワシントンの近郊、ワシントン海軍工廠に到着したことを記念する石碑.銘板が海軍工廠公園内に建立されました。ワシントン市内にはこれまで多数の記念碑が建立されていますがこれが初めてワシントン市内に建立された日本に関する記念碑であります。この石碑・銘板の建立は村垣孝前会長の多大なるご尽力により米国海軍のご理解と協力得る事で実現しました。加えて会員の皆様とその関係者、米国日系関係者の皆様方のご尽力の賜物であります。ここに改めて御礼を申し上げます。

会長  村垣 孝

私、塚原辰二は2019年10月に初代会長村垣孝の後を引き継いで第二代会長に就任しました。今後の会の発展のためには、会員相互の親睦を計ると同時に会の活動に関心をお持ちの皆様方と共にその史実とその意義を正しく伝える事を目指していく所存です。

会長  塚原辰二