徳川時代の歴史的意義を研究・発信する徳川みらい学会による徳川家臣団大会・本年度第1回講演会

徳川時代の歴史的意義を研究・発信する徳川みらい学会による徳川家臣団大会・本年度第1回講演会(静岡商工会議所、静岡市共催)が、平成30年4月16日、静岡市葵区で開催されました。幕臣の子孫など約500人が詰めかけ、当会からは、村垣孝会長、塚原辰二理事、宮原万里子理事が参加しました。講演会では「明治維新150年と静岡」をテーマに、静岡とゆかりの深い山岡鉄舟に焦点を当てたプログラムを実施。講演と朗読劇を通じ、江戸城無血開城に大きな役割を果たした鉄舟の人物像に迫った。江戸城無血開城の流れをつくった鉄舟の功績を再評価した。

講演には鉄舟が創始した全生庵(東京都台東区)の平井正修住職が登壇した。鉄舟の年譜をひもとき、その人となりから幕末~明治期にかけての活躍を説いた。「鉄舟はこれと思ったら道を究める人。禅の上では、自分というものをなくし敵をなくしていく『無敵』の境地に至った」と顕彰した。

イベントには徳川宗家18代当主徳川恒孝さんの長男・徳川家広さん、西郷隆盛の子孫で陶芸家の西郷隆文さんも参加。徳川さんは、家康公が礎を築いた徳川時代の平和は、静岡の地で10年がかりで熟考したものとし、「世界に誇れる平和な時代は、静岡に始まり幕末に形を変えて続けようとしてきた」と語った。